みかん時々坊っちゃん

書評、時事ネタを主に書いていきます。

「マック」復活なるか?

てりやきマックバーガー

私は、ハンバーガーチェーン店の「マクドナルド(以下、マック)」に2~3か月に一度無性に行きたくなることがある。マックには、種々多様な品目があるのだが、その中でも異彩を放っているものだある。「てりやきマックバーガー」である。パンにはさまれたレタスにハンバーグ、そしててりやきソースとマヨネーズ。口に含んだ時に訪れるてりやきソースとマヨネーズの風味が食材と相性ピッタリである。この「てりやきマックバーガー」を無性に食べたくなり、たまにマックに行く。

マックの迷走

しかし、たまに行きたくなるこのマックに最近は足を向けていなかった。一言でいうと、サービスが「くそ」みたいに思えたからだ。一番いらっときたのが、注文するときにレジカウンターの上にメニューがなかったことだ。頭上にあるメニューボードの上には、もちろん記述してあるのだが、メニューをみるのに遠くを見なくてはならず疲れる。それに、なんだか選びにくい。これには本当にいらっときた。この店は、回転率だけを考えて、客のことを考えていないのかと思った。

それから、60秒ルールである。「会計が終わってからの時間を砂時計で計測し、60秒以内に商品を渡せなかった場合は「ビッグマック」などのバーガー類の無料券をプレゼント」というルールであった。ジャンクフードというジャンルであるのだから素早いのはいいことなのだけれど、なんにでも加減というものがある。60秒ルールのせいでくそみたいに崩れた商品を出されたとか、という噂話を聞くと、やはり店に行く気にはなれない。それに、なんだか店員が気の毒に思えて、あまりおいしくいただけない気分になっていた。

マック正常路線へ

上記のため、一年と何か月、マックに足を運ぶことはなかった。しかし、人間である。先日、無性に「てりやきマックバーガー」を食べたくなったので店を訪れた。すると、ここ最近のマックに持っていたイメージは払拭できたし、セットメニューはなかなかよかった。まず、レジカウンターにメニューがあり、安心した。そして、品物が出てくるのは早かったけれど崩れてはなかった。次に、セットメニューのサイドは以前にはフライドポテトだけだったけれど、それに加えて、チキンナゲット・サラダ・コーンの中からも選べるようになっていた。私は、チキンナゲットが好きなのでこれには感動した。

ここ最近の悪いイメージをマックは払拭しようとしているらしい。それは、なかなか成功しているし、メニューにも充実が見られた。負のイメージから少し脱して、プラスにしようとする気概が見られた。

「マック」復活なるか?

しかし、これでマックが復活するかは分からない。日本経済の潮目が変わろうとしているからだ。日本経済は、ここ20年くらいデフレであるが、マイルドなインフレを日本政府は実現しようとしている。デフレの勝ち組とマックは言われたが、すき屋ワタミと共に最近は調子が良くない。その代り、高付加価値を売りにした店は上り調子になっている。

最近の悪いイメージを払拭して、かつての成功していた時の姿をマックは取り戻そうとしているかに思える。しかし、日本経済の潮目が変わり、目標とすべき姿がかつてとは異なりつつある。かつての姿を取り戻したとしても周囲の反応は以前とは異なる。果たして、マックの個性を残しながらもこの潮流に乗り遅れないということが可能なのだろうか? 経営者の手腕に期待する。